インフラ構築を導入から運用までスムーズに
業務効率化やワークライフバランスの追求から、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進がこれまで以上に必要とされています。企業のメンバーがどのようなインターフェース(接点)でデジタルを利用するかは多様化しているものの、依然として重要な地位を占めているのはPC端末といえるでしょう。近年のコロナ禍で、その機能性、汎用性があらためて注目されたのも記憶に新しいところです。
ベルチャイルドでは、大企業のユーザー様に個々のメンバーが同じ環境で端末利用を可能にするため、デジタルインフラ基盤の導入において「コンサルテーション」から「開発」、そして「運用・維持管理」まで一気通貫で行っております。
ベルチャイルドのインフラ基盤導入の流れ
コンサルテーション
膨大な数となる大企業の端末を更新・導入する際、担当者様は「何から手をつければ良いのかわからない」と悩むことでしょう。ベルチャイルドは豊富な経験をもとにコンサルティングを行い、ユーザー様のご要望・ご要求をどのように実現するか提案いたします。
システム開発・改善提案
導入事例
導入事例1 数万台の端末キッティング導入・展開・運用支援
【導入の背景・課題】
全国に拠点を有する大手生命保険会社様は、メンバーの皆様が使用される端末の数も数万台と膨大です。これらが導入後も安定的に運用できるようキッティング(端末の各種設定やソフトウェアのインストールなどを済ませ、利用できる状態にすること)を行うことが第一のご要望でした。
そして、セキュリティ環境の向上のため、メンバーのソフトウェア・アプリのインストールに制限をかけ、不正があれば通知される仕組みの構築も求められています。
■お客様のご要望(一部)
- キッティングマスター作成
- クローニングのためのパッケージング作業、サーバへの取り込み作業
- OSのバージョンごとのマスター管理
- マスターのことを考えた機種選定
- OSのバージョンアップによるマスター再作成
- クローニングでキッティングした後の個別追加作業、手作業による追加作業
- OSやアプリケーションの初期設定
- IPアドレス設定、wifi設定などのネットワーク接続
- セキュリティ対策
- 資産登録
【端末の導入と展開】
上の図は、端末の導入にあたってお客様とベルチャイルドの間でどのようなプロセスを踏み、実行されていったかを示すものです。
前述のように、まずコンサルテーションを行い、どのような要件でキッティングをするか、セキュリティ面でのご要望をお聞きしております。
その後、ベルチャイルド側で行われる開発の流れは、以下の通りです。
- 設計書の作成
- マスター機の構築
- 手順書の作成とキッティングに関するベンダーへの指示
設計書は、ユーザー様のご要望を反映すべくインストールするソフトウェア・アプリケーションは何か、設定値はどうするかを記したものです。
それを基に構築するのがマスター機。このマスター機を各端末にコピーするような形でキッティングが行われ、ユーザー様に配備されます。よって、マスター機に問題があれば、その問題は当然、各端末でも発生してしまいますので、決して間違いがあってはならないプロセスです。そのため、ベルチャイルドがマスター機をテストする際にはチェック項目を500以上設け、品質を担保しています。もちろん、特定部署の端末のみ異なる設定にするなどのご要望も、柔軟に対応します。
マスター機が問題なく構築できれば、キッティングのための手順書を作成し、実際のキッティングでマスター機と同じ設定の端末を量産、そして現場への配備となります(量産のプロセスのみ、別のベンダーが実施)。
【配備後端末の切替・更新】
次に配備後、端末の中にあるソフトウェアなどを切替・更新するプロセスもご紹介しましょう。こちらも、図をご覧ください。
まずユーザー様のご要望をもとに、切替計画を策定、そして切替プログラムを開発します。
そして、切替・更新の具体的方法として挙げられるのは「ユーザー様が有する配信システムを通して、切替・更新」「メディア(CD-ROMなど)と切替手順書を配布し、ユーザー様側で作業していただく」「ベルチャイルドのエンジニアがユーザー様へ訪問し切替・更新」の3つです。大企業のユーザー様で最も一般的なのは配信システムによるもので、配信システムでは難しい大容量のプログラムとなる場合はメディアを利用します。以上の二つがとくに一般的な方法ですが、それでも導入が困難な場合ではベルチャイルドのエンジニアがユーザー様を訪問して実施します。
【導入後のサポート】
前述のように、ユーザー様がセキュリティのレベルを維持向上するためサードパーティーのソフトウェアをインストールできないなどの設定をご要望されることがあります。そうしたご要望を、実際に使用する端末へ反映しつつも、ベルチャイルドは各従業員様が快適な環境で業務に取り組めるよう、全面的なサポートを行っています。
今回の生命保険会社様を含め、ユーザー様の中にはデジタルデバイスに不慣れなメンバーも少なくありません。そこで、ベルチャイルドは万全なセキュリティ環境の下でバックドアから該当する端末にアクセスし、必要に応じて設定やインストールを行っています。
「一気通貫」のベルチャイルドだからこそ、できること
ベルチャイルドのソリューションは、コンサルテーションから開発、運用、サポートまで「一気通貫」で提供しております。だからこそ、運用後の使い勝手をイメージした開発ができ、反対にサポート時はどのような設計で開発されたかを理解した上でユーザー様のご要望に対応することが可能です。ストレスない端末の導入、そして運用をお求めならばぜひベルチャイルドにお声がけください。