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保険ソリューション事業部

1:活動内容

BRMSの学習・調査

保険ソリューション事業部では、保険システムに関する技術研究をテーマに、BRMSの学習・調査を行ってきました。 もし、BRMSに興味をもった方がいましたら、一緒に仕事をしてみませんか?

2:BRMSの概要

BRMS(ビジネスルールマネジメントシステム)とは

プログラム内で使用される「ビジネスルール」と呼ばれるパラメータを外的に管理するシステムです。
パラメータを外部で管理するため、プログラムを修正することなくアプリケーションの動作変更することが可能です。

BRMSを導入する利点

  • 開発期間やコストの短縮が可能
  • パラメータを通じて、ユーザ・システムの部門間の認識共有を促進

BRMSに含まれているもの

  • 管理ツール
  • パラメータリポジトリ
  • パラメータ定義
  • パラメータエンジン

3:詳細資料

詳しい内容はこちらの資料をご参照ください。

4:パラメータ定義の管理

パラメータ定義の管理体系は細分化され、大きい順に以下に分類して管理しています。
・データモデル
・グループ
・キーワード

分類したものには、以下の役割があります。
データモデル:パラメータ定義の値を管理する器、集合体
グループ  :データモデルのパラメータ定義の値をグループ化したもの
キーワード :データモデルのパラメータ定義の値を管理する情報

5:設計ポイント

設計ポイントとして、以下の2つが挙げられます。

  1. 条件分岐がある処理は必ずパラメータ定義の返却値から判断
      ⇒新たに値を追加したい場合、パラメータを追加登録するだけで開発可能に(プログラムの修正は不要)

  2. 条件分岐や階層を深くしない設計に
      ⇒定義値に条件式を登録することが可能だが、条件分岐や階層が深いと保守が困難
       そのため、データモデルをわけることにより、保守し難さを回避

6:運用ルール

運用ルールとして、以下の3つが挙げられます。
  1. キーワードはカテゴリーに分類
     キーワード名称は、適切な名称。キーワード説明は、正しく記載する。
      ⇒キーワード情報をきちんと整理しておくことで、どれを変更すればよいか一目瞭然

  2. 共通キーワードと個別キーワードを使い分け
      ⇒大規模案件などの場合、開発部署等で個別のキーワードを用意することで持ち主を明確化
       さらに、開発部署の要件でかわる可能性があるものは個別キーワードで管理することで
       影響分析の負荷を軽減

  3. 類似キーワードが増えないように統制
      ⇒似たようにキーワードが増えると、他の設計者がどちらを使用するか混乱を招く原因に
       そうならないために、追加・修正する場合は統制者側でチェック

7:弁当会社ほっとMの例

ここで、とある会社を例にパラメータの登録や変更、取得について見ていきます。

弁当会社ほっとMは、各店舗でより細かな情報連携による業績アップを狙って、BRMSを導入しているポータルアプリを使用し始めました。ほっとMは、各店舗ごとにポータルアプリで利用するブラウザの設定要望が異なるため、それらの情報を外的に管理しています。

【1】パラメータの登録・変更

ある日、とある会議で西日本の検索ブラウザを「MsE」に変更することが決まりました。
現時点では「ゴーグル」が登録されていますが、どのように変更するのでしょうか。

パラメータの登録や変更は、ユーザが管理ツールを使用して行います。
ユーザは管理ツールを使用して西日本の検索ブラウザを「MsE」へ変更します。
変更したパラメータ(今回はMsE)は、パラメータリポジトリ内のパラメータ定義に保管されます。
その結果、無事に西日本の検索ブラウザは「ゴーグル」から「MsE」へと変更されるのです。

【2】パラメータの取得

弁当会社ほっとMが使用するポータルアプリは、部署ごとで検索ブラウザが異なります。
では、その設定情報の管理についてはどうしているのでしょうか。

ポータルアプリはパラメータ取得部品に「西日本」の「検索ブラウザ」について問い合わせます。
パラメータ取得部品は、その情報をもとにパラメータエンジンを経由してパラメータ定義から「ゴーグル」という情報を取得し、ポータルアプリへと取得した情報を返します。
ポータルアプリは、パラメータ取得部品を経由して取得した情報から、ブラウザの設定を行います。
その結果、西日本で使用するポータルアプリの検索ブラウザは「ゴーグル」に設定されます。
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