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本部紹介 ―DX推進本部―

DX推進本部

本部長・各務 勝己 インタビュー


少子高齢化による生産年齢人口の減少、またグローバルな舞台でも太刀打ちできる競争力を確保するため、日本企業のデジタルトランスフォーメーション=DXが求められています。DXというとAIによる経営・商品企画や事務作業の省人化などを思い浮かべる方も多いかもしれませんが、生産設備を有する製造業、そして経済を支える上で重要なインフラである物流業などにもDXが強く必要とされています。そしてベルチャイルドは、これら多様な業種のデジタル化に貢献しさらにDX推進のお手伝いを行っています。今回は、DX推進本部 本部長の各務勝己に、ベルチャイルドがさまざまな企業へどのようにDXのお手伝いをしているかを聞きました。


DX推進で新たな価値創出にチャレンジ

DX推進本部は、時代のニーズに合わせIoTやDXに対応できるシステム開発とサービス提供を行っています。 

創業当時から幅広く事業を展開していきたいという思いがあり、さまざまな業種・業界のシステム開発にチャレンジしてきました。人との出会いを大切にきめ細かなコミュニケーションをしていくことで、創業から20年、製造業界に始まり、物流やレンタル、プラントなど本当に幅広いお客様に出会えました。その結果、関西が主軸の事業展開でしたが関西にとどまらず関東へも事業を広げていくことができました。 

こうした多業種の開発経験を積むこと、異なる地域のお客様とのお付き合いでメンバーのスキルアップにもつながっていると確信しています。 そして20年という時の流れの中でITに対する風向きにも変化がありました。

2018年に経済産業省が発表した『DXレポート』を皮切りに日本でもDXが知られるようになり、DX推進の重要性が認識されました。ベルチャイルドも業務プロセス効率化の開発だけでなく、ビジネスの革新、新たな価値創造実現のため、2023年『DX推進本部』を立ち上げました。

製造業、物流業など幅広い業界、業種の開発経験があるDX推進本部は、フットワークの軽さ、自律的な意思決定、お客様と現場との近い関係を活かし、きめ細かなサービスとこれまで蓄積したデジタル技術を活用し、お客様のDX実現に向け、私たちのDX推進メニューで『おもてなし』すること、これがDX推進本部のビジョンです」(各務勝己)

DX本部にはエコシステム事業部、DX推進事業部、ビジネスソリューション室、ヘルスケアソリューション室、営業統括部の5つの組織があります。営業統括部は、既存顧客だけではなく、新規のお客様向けのニーズをくみ取りながら、新しいビジネスを創造しベルチャイルドの事業領域を拡大していく部署になります。
エコシステム事業部とDX推進事業部について説明してもらいましょう。

「エコシステム事業部はシステム開発だけでなく、多数のパートナー企業と技術やサービスで連携・協業しお客様のDX推進のサポートを前提とした部署です。私たち一社ではできないことを、パートナー企業同士で自分に無い強みを持ち寄りエコシステムによって、多様化する世の中の需要に対してプロダクトやサービスを完成させる事が狙いです」 

エコシステム事業部では「iBRESS」というブランドを用いて製造業DXの実現に向けたシステム開発・アプリケーション・サービスの提供をしています。 また卓越した技術を持つ中小企業がアライアンスを組んだ「積乱雲プロジェクト」にも参画し、新たな付加価値創造にチャレンジしています。


「次にDX推進事業部は、私たちが蓄積してきた、大きく分けて2つの技術を用いて、お客様のDX推進をお手伝いしていく部署です。そのひとつのソリューションは、ローコード・ノーコード技術、もう1つはAI分析です。ローコード・ノーコードを用いてつくられたシステムは、製造業や物流業のお客様のシステムでご利用いただいています。AI分析技術は、自動車メーカー様が保持しているデータから故障箇所の分析を実施するシステムで利用されています」

「ビジネスソリューション室は、物流専門のソリューションを開発する部署でした。 物流業界は老朽化したシステムを代替するためのDX推進が必要とされており、そのノウハウを培ってきました。今は物流業界にとどまらずユーザー企業とのビジネスを推進するアプローチを進めています。 

ヘルスケアソリューション室は、健康保険や社会保険に関連するシステム開発を行う部署です。多くの個人情報を扱うシステム開発を行っており、セキュリティには特に気をつけています。セキュリティに関しても今後のDXに欠かせない課題です」


「一元的なデータ管理が難しい」という日本のDXの壁

業種・業界にとらわれずお客様のDXを進めていく、DX推進本部。お客様がDXにおいて抱える課題とは何なのでしょうか?

「たとえば製造業の場合だと、システムではなくエクセルで在庫管理や生産管理をしているケースが見られます。さらに部署によって異なるエクセルのシートで管理されているケースも……。そうなると一元管理ができず、経営陣にとって何がどうなっているのか、わかりにくい。こうしたお客様のケースでは、データを一元管理するメリットを実感できれば、DXの意義をより深くご理解いただけると思います」


「物流業では、物流の取引数は増加の一途をたどる一方で、ドライバー等の人手は慢性的に不足しており”業務のさらなる合理化”が求められています。配送の遅れ、在庫と実際の数が合わないなどといったことがあれば作業効率、生産性に影響を与えてしまいます。こうした影響をシステム側からサポートし、お客様の仕事の前進を支えることを要諦としています」


「レンタル・リース業のお客様では、事業規模の拡大に伴いビジネスが多様化し、既存のシステムと実際のビジネスとがかけ離れてしまうという問題があり、自由度の高いシステム構築が求められていました。そこでデータ移行作業の煩雑さの解消を目的としたマスタ一元管理を提案し実現しました 」


DXの根底にある「基本的なコミュニケーション」

DXというと、優れたシステムさえ導入すればこれまで存在していた課題がなくなると想像される方もいるかもしれません。しかし、たとえ同じ業種の企業であったとしても、それぞれが抱える課題は千差万別。また、企業によって解決すべき課題の優先順位も異なることでしょう。

そこで、各務が大切にしているのが、お客様の悩みをきちんと聞き、その上で提案をするという、極めて基本的で人間的なコミュニケーションです。

「もちろん、お金さえかければ、お客様の課題の多くを解決できる可能性はあります。しかし、大企業を含め、どのお客様も限られた予算の中でやりくりされているわけです。

よって、お客様ときちんと向き合い、課題を洗い出すことで、特にどこでお困りなのかをお聞きする。そして、予算の範囲内で優先順位の高いものから取り組んでいき、ときにはすぐに解決できないことも2年、3年といった長期で予算を出していただき、課題解決を図る場合もあります。

お客様と直接コミュニケーションを図れば、表情や細かな言い回しから、具体的にどんな点でお困りなのかがわかりますから、お断りされない限りはこうした方法を採っています」

大阪と東京、離れた拠点間で力を合わせDX推進を目指す

「ベルチャイルドのDX推進本部は、大阪と東京に拠点があります。大阪と東京で切磋琢磨し、協力しながら事業拡大をすすめていくことを現在の目標と考えています。今は、大阪・東京間の交流は管理職クラスだけですが、担当者クラスも交流した上で共に事業を進めていけたら良いですね。

また、拠点が異なるだけでなく、お客様の業種・業界も異なります。異なる業界のシステム開発に携われることは、得られる知識、IT技術なども異なります。それらを持つメンバーが影響を与え合い能力を磨いています。

その結果として、DXもベルチャイルドに任せられると皆様から思われるのが、一番良い形だと思います」

大阪と東京に拠点を持つユーザー様も、それ以外の地域のユーザー様も、ぜひベルチャイルドにご相談ください。私たちは、あらゆる業種のDXをお手伝いしていきます。


Profile

株式会社ベルチャイルド DX推進本部
ベルチャイルドは創業期より、製造業、物流業などのシステム開発を実施。2023年4月にDX推進本部が発足し、従来からの製造業、物流業向けのシステムのほか、AI技術や健康保険関連のシステム開発も推進。 

各務 勝己 
株式会社ベルチャイルドDX推進本部 本部長
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